先日、深夜『NHKスペシャル 未解決事件』シリーズの再放送をやっていた。
その中でも、『尼崎殺人死体遺棄事件』は、身の毛がよだつぐらい恐ろしい。
あの事件が発覚したのが、2012年。あれから10年も経つのか・・・。早い。
尼崎殺人死体遺棄事件のどこが自分は恐ろしいか。
当時、テレビ報道で、「サイコパス」とかの語句が踊っていたが、
なんか特定の犯罪的な人格の恐ろしさばかりが強調されていたような気がする。
ああいう人格に目をつけられないように、
関わり合いをもたいないようにすればいいのかも知れぬが、
小さな縁から攻めてきて、「自己保身」や「良心」まで操られて、
周りの人間に四面楚歌状態に作られてしまうと、果たして逃げとおせるのか。
よそ様の家族を分断し闘わせ、家族の命や財産を乗っ取ってしまう、
そういう犯罪がどうして成り立つのかが、一番恐ろしい。
また当時は「民事不介入」ということが一つのキーワードだったと思う。
ストーカー殺人事件時の警察の不手際の発覚や、虐待防止法の制定など、
警察の対応は、過去とは違うものなのかもしれない。
犯罪にまで到らないけれど、
人の心を操作して、他人より上位にいこうとする「小悪」は世の中にごまんと居る。
どのように対処すべきか・・・そう考えてしまう。
受講生を服従させる技術
大昔なのかもだが、自分が20代後半の頃、ある革新系の保育の偉い先生の研修会で、
受講者の一人、講師が質問して、無茶苦茶に説教していた、
特定の人を𠮟り飛ばしていたので、特定の人は集団の前で、気持ちが折れるのは当然だ。
ずっと叱り飛ばされて、
ある別の質問で、講師はコロッと態度を変え、
「あなたは見どころがある。」と褒め上げた。
そういう自分の原理から、受講生を徹底的に批判し、
こんどは手をひっくり返したように、
褒め上げるような そういう研修のやりかたをとる講師は、反吐が出るくらい嫌いだ。
左とか右とか関係ない。
そういう自分の原理と違う意見を発言する受講者を全面否定し、
その受講者が講師の原理に迎合した発言をすると、
今度は人が変わったように、受講者を褒め上げる。
そういうマインドコントロールの手口を使う講師は
いまだに見る。
どんな良い講演内容をしゃべっても、そういう人間は道徳的に受け付けない。
金輪際、そういう研修会には出ない。
「気持ちがわかる」という手口
カルト団体のもっとも重要な手口らしい。
完璧な人間はどこにもいない。100%善人もいない。
それは自分に置き換えてみればおのずとわかる。
自分の家族や身の回りの人間も同様だ。
その身の回りの人間たちと自分のあつれきをほじくり出して、
「あなたの気持ちがわかる」と言われれば、その言葉を言った人を信じ、
次第にその人や、集団を心酔するようになる。
あとは共犯関係を築きあげ、
今度は手を染めたことへの、本人の責任を問題にしてさらなる服従の構造ができる。
ある本によれば、
事件の主犯格の容疑者は、ノートにこまめに書いて、勉強熱心であった様子で、
単なる粗暴な人格の伎でないようだ。
自分の心をコントロールするために、
「あなたの気持ちがわかる」と言っているか、どうか、
その時、理性的に判断するのはなかなか、難しいところなので、
その後の行動で見ていくしかないと思う。
振り返れば、あれは幻想だった・・・と
思えることは多い。
なんで『鬼滅の刃』が流行ったんだろうか?
鬼のような人たちが、この世の中には増えているのだろうか。
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