その1年でやめた仕事は、労働組合の職員だった。
労働組合だから、普通は組合の委員長とか、書記長が、事務所にいるものだが、
そこはいなかった。
事務の仕事が主だったが、
帳簿をつけていれば良いという世界ではなかった。
組合の新聞をつくることや、
役員がでれない会議に代理ででることもしばしばだった。
よくわからんまま、
会議に出ることばかり。
司会者に質問されたら、「よくわかりません。」と言いやりすごすしかない。
組合の組織が、拡大すれば、
自分の将来の人生設計も立つのだが、拡大するというか、
そういう勢いというものが感じられず、
もう早くここを辞めるしかないと決意するのだった。
知り合いの学校の先生に、どこか紹介してもらえませんか?
とお願いしたら、
出入り業者が社員募集していたよと。
医療器の営業職だった。
どんな会社がほとんど吟味せずに、
その会社へすぐ挨拶に行った。
その労働組合の一年は、
委員長や書記長に言われるがまま、よくわからない仕事を何でもかんでもこなしてきたので、
対人恐怖症だった(過去形)自分でも、案外営業でもできるんではないか?と思うようになっていた。
結局そこの会社で15年ぐらい働かせてもらった。
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