隣国のいじめ#MeToo運動
確か2カ月ぐらい前(もっと前かも)のテレビニュースで知った大韓民国の女子バレーチームの話。
女子バレーボールのナショナルチームにも選抜される人気姉妹が、チーム内の不和をSNS書き込んだことが事の発端です。
ナショナルチームのエース・キム・ヨンギョンが同じチームに加入したことで、自分達がいじめの被害者であるかのように書きこんだら、
その逆に、小・中学校時代にこの人気姉妹からいじめを受けていたことが暴露されました。
姉妹は反省文を書いて被害者に謝罪したものの世論は許さず姉妹の永久追放を求め、
それは、「国家代表資格の無期限剥奪」と所属チームは「無期限の出場停止」「年俸を支給しない」ということに決着しました。
→ 詳しくは 文春オンライン
それをテレビで見ていた私は、日本ではありえん話だなと思いました。
10年前の学校時代のいじめで、スポーツ界から永久追放とは。
まだ未熟な人格形成期における時期に犯した行為で、一生許されないのはそれが良い事なのであろうかと疑問を感じました。
テレビのコメンテーターも似たようなことを言っていました。
自分は中学校時代、いじめられた方です。また、永い間対人恐怖でもありました。
また、いじめと言うのは連鎖反応するもので、いじめられるものが、加害者・傍観者にもなりうるので、単純に被害者の面ばかりとは限らない。
それに、自分ではいじめだと自覚せずにやっている場合が多いので、こういう罰(永久追放)が確実にいじめの歯止めになるのかが、ようわかりません。
しかし、当然いじめの被害にあった者が、告発する権利は当然あります。
過去のいじめを悔いてもらわねばなりません。
永久追放がそれに見合うのかというところに違和感があります。
ミュージシャンの辞任
この人が全てやった行為というのが正確にわかっていないけれど、ネットの世界では、いちばん胸糞悪い2つの例ばかりが飛び跳ねて、「右」も「左」も人間として許されない行為で、「いじめ自慢」する無茶無茶ひどい人物として書き込まれています。
2つの雑誌を自分は読んでないし、読んだ編集関係の人によれば、二つの雑誌に書かれていることは矛盾があると言うし、その一番ひどいことと思われている例は、ミュージシャン自身は「ひいていた。」みたいなことが書かれているらしい。
本人が語った事だからということだけれど、編集が施されているわけで、そのままというわけはないと思います。しかし、なんでいじめを否定しないような雑誌がそのまま出版されてしまうのかが良く分からない。
障がい者の同級生とういうことがよけい悲惨な行為として感じられる。しかし、ひとつひとつの行為がどこまで本人がやったことなのかも明らかにするのも必要なことだと思います。
それを言ったところで、いじめ行為全体が許されるものではないことはもちろんです。
ただ20年以上の前の話が掘りだされて、多様性と人権のオリンピックになじまない人選などと言われるとピンと来ない。
この猛暑の中、マラソンさせられるアスリートの人権など実際大事にされているんでしょうか。
デレクターの解任と俳優の辞任
デレクターについては、コントを全部見て評価しろと擁護する人もいました。言葉の切り取りをするなと主張する人がいるので、自分も何べんもラーメーンズのそのネタを観てみました。確かに、「デレクター」は、2人で不謹慎なる役割演じていて、NHKの子供番組の出演者がいかに不謹慎なる人物であるということを笑いにしていて、そのために問題の「ユダヤ人大量惨殺ごっこ」という語句を使うのです。
その語句を使うこと自体が、被害者にとっては気持ちの良いものでもない。だから、アウトだと思いますが、コントの世界にあふれている「不謹慎ギャグ」は全部だめなのかという疑問がわきあがってきます。
漫才と言う形態だと、ボケとツッコミが分担があり、ボケが不謹慎な役回りをして、ツッコミが常識的なことを言って諭すみたいなパターンがあるけれど、あれはいったい良いのかと。
それと戦争や差別を風刺した海外のコメデイアンも今後オリンピックにでるのもビミョーかも。
「デレクター」がいかに開会式の人選として不適格かということを報道している記者が、片方で北野武氏を持ち上げているので、さらに頭が混乱します。
北野武氏は皆がひいてしまうような「不謹慎ギャグ」の大家です。「世界のキタノ」だったらいいのか?
ミュージシャンの人選が公表されたのが、確か7月15日だったと思うのですが、デレクターの人選は、2019年でかなり前なのになんで今頃になって問題にされるのか。
本当ならば、もっと前に問題にされるはずなのになぜあんな極になったのか。差別や人権ということより、何か悪意みたいなものを感じてしまうのは私だけなのでしょうか?
それとテレビでコメンテーターの芸人が、自分たちの問題として「思い煩う」のかと思うと、意外にもスパッと断罪する人たちが多くて、人間としては信用できなくなってしまいます。
コンプライアンス上はそう言わないといけないかもしれないが、葛藤とか無いのか不思議です。
スパッと断罪する芸人が「カッコイイ」みたいにYAHOOのコメント欄でなっていているから、自分の方が時代遅れなのかなあ。
「デレクター」がダメなら、あの人もダメでしょと自分が思い描いていた俳優さんも、実は開会式関係者で前日に辞退したと、文春の報道で知ってびっくりしました。
自分が20代の頃、差別ビデオとして障がい者団体がずっと問題にして交渉をしていました。
真矢みきさんと一緒に演技することになっていたんだなあ。
まあ40年ぐらい前に障がい者団体に断罪されているから、自分は、それでもう開会式に出るなとは思わないけれど、
過去に断罪されたものを持ち出して、この時ばかりと責め立てる人たちがいるから辞任したのはわかります。
日本は人権に立ち遅れているから、それが露呈したと、さらりとニュース番組でコメンテーターが言うけれど、
そう単純に思えないのです。
韓国では、SNSで芸能人が誹謗中傷されて、自死する人たちが多いと聞きます。
そんな社会は、人権が大事にされる社会だとは思えません。
自分がもはや進んだ人権のネット社会から見たら、森元首相と同じような存在なのですか。
だから、Twitterでもブログでもいいねが全くもらえない人間の証なんかもしれません。
人が同調しやすい記事とかは書けないし、もうネット社会から撤退し、外で働くことを模索するしかないかなあと思い始めた20日間でした。
いつも応援ありがとうございます!!
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